私たちの足元にある土は、様々な種類・形・大きさ・硬さの粒の集合で出来ています。無数との言える粒子たちの集合である地盤材料の挙動は、その粒子たちの動きによって決まるのでとても複雑です。
さらに、そのような粒子達が「ゆるく」詰まっているのか、「密」に詰まっているのかによっても挙動はがらっと変わってきます。
本研究室では、そのような複雑な動きを解明するために、個別要素法(DEM)を用いて砂の一つ一つをコンピューター内に再現してシミュレーションしています。粒子のレベルから再現することで、粒子にかかる力・位置・動きなどといった本当は知りえない事までも知ることが出来るのです。
(一例として、下に粒子の集合体(中央の長方形)中の粒子の回転方向を観察した結果を示しています)
しかし、地球上の砂粒全てを再現して、どのような変化をするのかをシュミレーションすることは出来ません。そこで、私たちは限られた少ない数の粒子を使って、その複雑な挙動が「なぜ?どうやって発生するのか?」というメカニズムを解明しようとしています。