相次ぐ斜面崩壊防止のために斜面表面を被覆し補強することが行われています．しかし，コンクリートによる被覆では維持管理や緑化が不可能であることなどの問題があります．そこで用いられるのが短繊維補強土というものです．

　短繊維補強土とは化学繊維を地盤材料に混合したものであり，効果としては強度増加や強度延性効果が期待できます．しかし，なぜ短繊維を混合するだけでこのような効果が得られるのかは現在のところ明らかになっていません．そこで本研究では模型実験と数値解析によってこの補強メカニズムを解明する取り組みを行っています．