堀川の環境改善とヘドロの特性解明

Project member : 研究室全員


 名古屋市内を流れる堀川は,多くの都市河川と同様に水質悪化が深刻な問題となっています.

 堀川は,自己水源をもたず未処理の排水が流入しており,さらに伊勢湾の潮汐に伴う塩水遡上の影響を受けている特殊な河川です.そのため,行政や市民団体による活発な浄化活動があるものの,現在のところ,有効な改善策が見出せないていません.

 そこで本研究室では,現場調査や室内試験をもとに,汚れの主要要因であるヘドロの実態の解明,環境の改善を目指しています.

具体的には,現地での強度測定や層厚測定により堆積状況を把握し,更に室内試験で通常の土とは異なる(有機物塩分の影響によりゲル化していると考えられる)ヘドロの力学特性,物理特性,流動特性,堆積特性について検討します.これらの調査・実験を踏まえて,堀川のヘドロの地盤工学的課題について検討します.また,曝気による浄化も検討しています.
ヘドロの堆積を中心とした汚れの悪循環を断ち切るために,堀川に最も適した改善策の提案を目指していきます.